産婦人科で行なうこと
ここではある産婦人科医院を例にとって、産婦人科がどんな業務、サービスを行っているのかを皆さんにご紹介します。
①周産期診療周産期とは女性の出産の前後の時期を言います。
狭義には妊娠第28週以後、生後7日まで。
広義には妊娠第28週以後、生後28日後までを指します。
いずれにせよ出産前後であり、母子双方にとって特に大切な時期であるとされています。
産婦人科ではこうした周産期に関するあらゆる診療、検査を行なっています。
例えば正常分娩の他、帝王切開や鉗子・吸引分娩を行なっています。
これらは勿論のこと、種々の合併症を有する妊婦の妊娠や分娩管理も行っています。
また妊婦にとって気になるのは何と言ってもお腹の中の赤ちゃんのことですが、そうした胎児に関する情報も産婦人科では超音波断層法や胎児心拍モニタリング等を用いて積極的に観察しています。
産婦人科によっては超音波の専門医もいて、通常の妊婦は勿論、特に病気等を持つ所謂ハイリスク妊婦の胎児診断も行っています。
また産婦人科には医師以外に助産婦もいます。
助産師も、助産師外来や母乳外来等を行なっていて産婦人科において積極的に活動しています。
また最近は多くの産婦人科において、自然分娩を基本としています。
そうした産婦人科では医学的な適応によって無理の無い分娩誘発、分娩促進処置を行っています。
また医学的な適応のない計画分娩や無痛分娩は施行していないケースが多くなっています。
また最近では多くの産婦人科では分娩入院を基本的に個室対応としています。
産婦人科によっては全室個室対応にしているところもあります。
そして基本的には母児同室制を採用しています。
但し産婦人科によっては設備や人員故の事情、及びそこでの医療、及びサービスの質を確保するというもあって、1ヶ月の分娩予約を制限しているところもあります。
従ってそうした産婦人科で子供を産みたいと言う場合は、なるべく早い段階で、電話予約をすることです。
また分娩予約後、妊婦健診を別のかかりつけの医療機関で受けることも可能です。
また産婦人科によっては対応する新生児を制限していることもあります。
ある産婦人科を例
例えばある産婦人科を例にとってみてみると、そこでは原則的に妊娠35週以降、体重2000g以上の新生児に対応しています。
従ってその条件を満たさない所謂未熟児等の場合は、その産婦人科よりも高次の医療機関への母体搬送や新生児搬送が必要となります。
②悪性腫瘍悪性腫瘍は厄介な病気でもあります。
勿論男性にも女性にも見られます。
産婦人科では、主に女性に多く見られる悪性腫瘍に対する標準治療を行なっています。
女性に見られる悪性腫瘍とは乳がん、子宮がん、また卵巣がん等といったものがあります。
そういった悪性腫瘍への標準治療には、手術療法、化学療法及び放射線治療があります。
ここではそうした産婦人科で行なわれる悪性腫瘍への治療を紹介します。
まず手術療法ですが、これは広汎子宮全摘術をはじめとする悪性腫瘍手術です。
また、よく知られる化学療法ですが、産婦人科では抗癌剤治療を指すことが多く、短期入院あるいは外来治療に対応して行なわれています。
また産婦人科では放射線治療(外照射)も行っていますが、腔内照射が必要等の治療の難易度の高い患者に対しては、他の医療施設を紹介している産婦人科もあります。